KSAL
佐々木健二建築研究所
Project

SHARE OFFICE IN SHIBUYA

Shibuya, Tokyo / Share Office
西暦:2022
用途:シェアオフィス・ワークラウンジ
構造:S造
規模:257.40 m²(仮)
渋谷 シェアオフィス 外観 垂直ストリートとバルコニー
渋谷 シェアオフィス カフェ併設 ワークラウンジ
渋谷 ワークスペース 内装デザイン オフィス
渋谷 シェアオフィス バルコニーと植栽のある外部空間
渋谷 シェアオフィス 共用部 階段とコミュニケーションの場

Concept

渋谷という高密度な都市環境の中に、仕事・コーヒー・偶然の会話が 緩やかに交差する「ハブ」のような場所をつくることをテーマとした計画です。

地下1階にはコーヒーの焙煎と販売、1階には街にひらかれたカフェ、 2〜5階にはシェアオフィスを配置し、 日常的に訪れる人・働く人・ふらりと立ち寄る人が それぞれのリズムで関わり合うための立体的な場を構成しています。

道路に面した屋外階段とバルコニー、植栽を「装置」として扱い、 内部と外部、テナントと街路、上下階どうしのコミュニケーションを ゆるやかにつないでいくことを目指しました。

Architectural Approach

垂直方向の“ストリート”をつくる

道路側に設けた屋外階段とバルコニーを、 建物のファサードでありながら同時に“垂直のストリート”として計画しています。 カフェやシェアオフィスの利用者が階段やバルコニーに滞在することで、 室内の活動が街ににじみ出し、街の気配もまた内部に持ち込まれていきます。

地下〜地上〜上層へのグラデーション

地下1階の焙煎スペースは、熱と香りが滞留する“生産の場”として内向きに計画し、 1階カフェは街路と連続する“半屋外的な場”として開き、 2〜5階のシェアオフィスは、集中と交流のバランスをとる“仕事の場”として ほどよく閉じつつ、バルコニーを介して外部とつながる構成としています。

植栽とバルコニーによる余白

バルコニーには植栽を挿入し、単なる避難バルコニーではなく、 コーヒー片手に一息ついたり、短い打合せを行ったりできる 小さな余白として機能させています。 仕事と休息、内と外の境界を少し曖昧にすることで、 働き方そのものを柔らかく更新することを意図しています。

Context

渋谷は情報量の多い都市でありながら、 個人の仕事や小さなコミュニティが縦横無尽に交差する場所でもあります。 そのような環境において、本計画は大きなランドマークではなく、 日々の活動を静かに受け止める「都市の一モジュール」として位置づけています。

コーヒーの香りが立ち上る地下、 街路とフラットにつながる1階カフェ、 そこから立ち上がるシェアオフィスの層—— これらが一体となることで、働くこと・集うこと・休むことが 固定的なゾーニングではなく、連続した体験として行き来できる ハブのような建築を目指しました。